良い映画に出会えた話
映画「羊と鋼の森」を観てきました。
北海道の森で育った少年が、ピアノの調律師として成長していくストーリー。
原作は宮下奈都さんの小説で、ずっと読みたいと思って読めておらず、そうこうしているうちに映画化されたので先に映画を観に行った。
ので、感想をば。
ネタバレ含みません。
何にどう感動したのか自分でもよくわからないけど、とにかく色んなところでぼろぼろ泣いた。「泣ける感動作」だから感情が高ぶって泣いてしまう、というよりは、気付いたら涙がぽろぽろこぼれていたという感覚。だからどのシーンで泣いたかあんまり覚えてない。
とにかく映像が綺麗で、音の表現が繊細で、それを際立たせるためなのか、台詞がすごく少ない。すごくすごく少ない。まだ原作を読んでないから何とも言えないけど、いちばん大事なことは言葉にしないで、観る側の受け取り方に任されているような気がした。だから何で泣いたのかうまく言葉に出来ないのかも。
こういうプロフェッショナルな仕事の映画や本に出会うたび、職人さんの仕事は凄いと思う。突き詰めないと仕事にすらならない仕事、というか。
「今日は重たい仕事は後回しにしてちょっと休憩しよー」とか、そんなことが出来ない仕事。
そんな仕事に早くから出会いたかったな、とちょっと憧れたりもする。
主演の山崎賢人くんは、ちゃんと演技見たことなかったけどとっても良かった。イケメンなのに、特別イケメンじゃない普通っぽい役ができる人は強いと思う。まあイケメンなんですが。
あと、曲!
エンディング、めっちゃええやん〜〜〜(涙)と思いながら聴いてたら、久石譲さん作曲でピアノは辻井伸行さんだった。ハイこれはもう間違いない。
うちのピアノ、何年も調律してないしもう年に数えるほどしか弾いてないけど、やっぱりピアノの音は良いなあ。
もう1回観に行くかも。笑